2018年4月5日木曜日

ステレオタイプとわたし

ケルト&ブルースband「ハモニカクリームズ」の5枚目のアルバムが3月28日に発売になりました。
今回、このアルバムの発売を記念してレコ発ライブを我が板鼻ポケットで開催します。

4月11日~17日まで開催する「古家具古道具販売会」の真ん中
4月13日(金)19時半からです。

翌日以降は、金沢・富山・名古屋・京都・東京…と各主要都市の名だたるライブハウスを巡るツアー。全国に先駆けて安中高崎スタートです。

「安中高崎ってどこよ?」って方が大半かと思いますが、そういうのは言いっこなし。とにもかくにもツアー初日です。

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さて、ニューアルバムの話に戻ります。
アルバムのタイトルは「ステレオタイプ」

言葉の意味を調べると、
「判で押したように多くの人に浸透している先入観、思い込み、認識、固定観念やレッテル、偏見、差別などの類型・紋切型の観念である。語源は印刷術のステロタイプ(鉛版)」
てな感じの説明が出てきます。

ハモニカクリームズの音楽を一言で表すと「型にはまらない」という言葉が一番しっくりきます。
過去のアルバムを聴いても毎回新しい試みをしている曲ばかりだし、今まで見たライブを思い返しても、まぁいつもアドリブ満載の刺激的なライブだし

「ハモニカクリームズってどんな音楽?」って聞かれると
「ジャンルで言うとケルト&ブルースらしいんだけど、うまく説明できないからとにかく聞いてみて」って答えます。

なので今回のアルバムのタイトルを知ったとき「なんでステレオタイプ?」というのがあって、最初ものすごい違和感がありました。(<失礼)

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ツアーの話はタイトルを知る前から決まっていたので
「この違和感を解消しないと次に進めない」と思って、先日吉祥寺のライブに行ってきました。

ライブのさなか、リーダーの清野美土くんがこんなことを言っていました。

「世の中にはいろんな“オリジナル”と言われるものがあるけれど、それって実は人の(あるいは地球の)長い時間の流れの中で見てみると、すでにある型の組み合わせとか積み重ねでしかなくて、短い時間の中で言えば絶対的に見えるものだって、実はもっと相対的なものでしかないなんじゃないの?」

言葉のニュアンスは若干違うと思うんだけれども、とにかく僕はそれを聞いて「あぁ、だからステレオタイプなのか」って、このタイトルについて勝手に納得したのでした。

絶えず挑発的で、変幻自在な音楽を演奏する彼らが、あえて「うちらの音楽だって、過去の音楽のステレオタイプの積み重ねなんだよ」と言い切ってしまう。その感覚とか姿勢が素敵だと思いました。

「謙虚さ」というか「潔さ」というか「果てしなさ」というか
自分の足元にあるものとか、背景とかとちゃんと向き合っている。
だから彼らの音楽はああも力強いのかなぁ、と。

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自分たちが今までやってきたことを振り返ると、思うところがあります。

4月11日から開催する板鼻ポケットは、
「使われなくなった倉庫に、同じく使われなくなった古家具や古本を一時的に保管(ポケット)することで、新しい使い手に引き継ぐ時間的猶予をつくる」というのが大きな目的なんだけれども、

僕ら夫婦が今までやってきた「すもの食堂」とか「榛名ルーツフェス」とか「タカサキエキビレジ」とか、まぁ傍から見ると色々と支離滅裂にやってきたのですが、実はその本質はずっと変わらなくて

大事にしたいことは「いまここにあるものの価値と向き合う」ってコトなんです。

僕ら夫婦は二人共、一度は群馬という土地を捨てて「ここではないどこか(中二病)」に自分の場所があるんじゃないかとさまよったあげく、
「自分の足元にあるものに気づけないと本当に大切なものは見つからないよね」という事に気づいて、今は自分の地元で「身の回りにあるもので豊かにくらす」為のことを色々やっています。

だから、今回のアルバムのタイトルが自分の心にストンとハマった瞬間に「この音楽をもっとたくさんの人に聴いて欲しい」と思いました。

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この街と音楽についてちょっと話します。

世の中がそうであるように、この街にもたくさんの音楽が飛び交っていて、もちろんその中には良い音楽もたくさんあるんだけれども、一方で、音楽がにぎやかしの道具としてしか捉えられていない現状に、ものすごくモヤモヤしています。
「音楽ってもっと果てしないものでしょう?」って思うのです。

聞いた瞬間に自分の中の何かが目覚めたり、翌日から見える景色が全然違って見えたり

大げさかもしれないけど
「人生を左右する」
音楽って、そのくらいの可能性を持っていると思うのです。

きっと、みんなの心の中にもそういう音楽があって、
“その曲”と同じようにハモニカクリームズの音楽も、そういう根源的な力を持った音楽だと、僕は思っています。

今回レコ発ライブなので、CDをおススメするのが筋なんでしょうし、もちろんハモニカクリームズはCDも良いのですが、

圧倒的にライブに参加することをおススメします。

アーティストとお客さん、そしてその瞬間の自分の状態、その空間でいろんなものが混ざり合った唯一無二の時間と記憶が、CDの音を、心の中で10倍にも100倍にもしてくれます。

なので圧倒的にライブがおススメです。
ベストな流れとすると、まずCDを買って聞いて、更にライブに行って、ライブ後にCDがどう聞こえるか確認してみてください。きっと全然違って聞こえます。

高崎安中周辺だと椿町にある「REBEL BOOKS ‐レベルブックス‐」さんでCDが購入できます。
(事前予約がおススメです。)

↓ REBEL BOOKS ‐レベルブックス‐ ↓

※レベルブックスで購入したCDをライブ会場にお持ちいただくと、会場でメンバーのサインをプレゼントします。(もちろん当日購入のCDにもサインします。)


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とにもかくにも、

不肖、金井良平・智美が絶対の自信を持ってお届けする
“ハモニカクリームズ5thアルバム「ステレオタイプ」レコ発ツアー”
いよいよ来週末開催です!!

きっと忘れられない夜になります。 

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チケットの購入方法やライブの情報はコチラのページからご覧いただけます。↓

↓ ハモニカクリームズ ライブ情報 ↓

(長文お付き合いいただきありがとうございました。)

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